オーストラリアのチャイルドケアセンターって
日本とどう違うの?

  • 公立ではなく主に民間のチャイルドケアの会社が運営
  • 早いところだと生後2か月くらいから小学校就学前までの子ども達を預かります
  • 登園日数は週1日から5日まで、家庭の都合によって選べる
  • 朝6時半~夜6時半くらいの範囲でオープン(園によって異なります)
  • 土曜保育はなし

オーストラリアのチャイルドケアの特色!

Point01

国際色がゆたか!

オーストラリアの保育園はいろいろな国のバックグランドの子ども達がいて、スタッフも多国籍!両親のルーツがそれぞれ違うこともめずらしくありません。
子どもの頃からお互いの違いを認め、尊重していく保育が行われています。子ども達が自分の考えや、自己表現をしていくということも保育の中に取り入れられています。多文化教育も行われているので、様々な国の行事や第2言語に親しんだりもしています。

Point02

子ども達1人1人と関わる時間が多くもてる!

オーストラリアでは、先生1人あたりが担当する子どもの数が日本よりも少ないです。
子ども達1人1人に目が行き届き、ゆとりのある保育や個々の子どもの興味に沿った活動が行ないやすいです。3歳以上は特に比率に違いがあります。

チャイルドケア基本情報
保育士と子供の比率(2018年度)
年齢 日本 オーストラリア
0歳児 1:3 1:4
1歳児 1:6 1:4
2歳児 1:6 1:5(VIC州は1:4)
3歳児 1:20 1:11(NSW州は1:10)
4、5歳児 1:30 1:11(NSW州は1:10)
Point03

各子どもの得意な分野をのばしていく

1人1人個性の違う子ども達。みんなそれぞれ得意なこと、苦手なことがあります。
オーストラリアでは、子ども達の長所や興味に注目!その子の得意なことを伸ばしていくことを大切にしています。子ども達1人1人を認め、保育中もよくほめたり、ハグなどのスキンシップも多く取られています♪

チャイルドケア基本情報
Point04

のびのび保育ができる

自然に囲まれたオーストラリア。裸足での外遊びも自然と行なわれています。
1日のスケジュールもゆとりがあり、子ども達の興味に応じた環境作りの中から、自分で好きな遊びを見つけて選び、自由に遊びを楽しんでいます。五感を使っての感覚的な遊びも多くあり、時には、Messy Playと呼ばれる手や体が汚れながらの遊びも楽しんでいます。

チャイルドケア基本情報
Point05

働きやすい!

オーストラリアでは、保育士の残業や持ち帰り仕事はありません。
勤務時間内にカリキュラムを作る時間などがきちんと設けられています。有休+病気休暇がそれぞれあり、きちんと消化しないといけない規定があるので、体調不良やリフレッシュ目的で、遠慮なく消化できます。保育士が休んだ日は、代わりに出勤する保育士がいるシステムが充実しています。

チャイルドケア基本情報

チャイルドケアセンターで働くには
どうしたらいい?

オーストラリアのチャイルドケアセンター(保育園)で働くためには、オーストラリアの保育資格が必要になります。チャイルドケアの学校に通うことで、資格を取ることができます。

 

オーストラリアの保育資格は3種類!

01

サティフィケート3 (CertificateⅢ)

0~5才の保育の基本について学びます。

  • チャイルドケアセンターで働くときに必要になる最低限の資格です。
  • 約1年のチャイルドケアのコースで取得できます。
  • 保育補助としての仕事ができます。
02

ディプロマ (Diploma)

カリキュラム作成なども含め、0~5才の保育についてより専門的に学びます。

  • クラス担任の仕事ができます。
  • CertificateⅢ修了後、Diplomaのコースで約1年間学びます。
  • コース修了後、1.5年間就労できる卒業生ビザが取得できます。(IELTS6、コースの週数などの条件あり)

*現在、2年間に緩和されています。

03

バチェラー(Bachelor)

0才~8才までの子どもの保育、教育について学びます。

  • オーストラリアの大学を卒業することで取得できます。
  • Early Childhood Teacherとして、小学校入学前の年齢と小学校低学年の子ども達を教えることができます。
  • コース修了後、2年間就労できる卒業生ビザが取得できます。(IELTS6、コースの週数などの条件あり)
チャイルドケア基本情報
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チャイルドケアセンターでの仕事は、
どんな種類はあるの?

01

カジュアル (Casual)

  • 保育補助のアルバイトです。
  • CertificateⅢの資格で働けます。(在学中から働けるケースもあります。)

常勤の保育士が休んだ時に、代わりに出勤をして、ほかの先生と一緒に休みの先生のクラスに入り、保育補助をします。
休みの先生がいなくても、担任のカリキュラム作成の時間や、スタッフのお昼休憩の時に各クラスに代わりに入って、保育補助をすることもあります。

02

アシスタント・ティーチャー (Assistant Teacher)

  • クラスの副担任をします。
  • CertificateⅢ以上の資格が必要

担任の先生と一緒にクラスの保育をし、スムーズにクラス運営ができるようにサポートをしていきます。担任が休みの日は、カジュアルの先生に補助に入ってもらい、担任の役目をします。

03

ルームリーダー(Room Leader)

  • クラス担任をします。
  • Diploma以上の資格が必要

カリキュラム作成や、子どもの記録をとったり、クラス運営をしていきます。
大学を卒業して、Early Childhood Techerの資格を取ると、小学校入学前の学年や小学校低学年も教えることもできます。

チャイルドケア基本情報
チャイルドケア基本情報

チャイルドケアのお給料って
どのくらいもらえるの?

CertificateⅢ(フルタイム) $25.78~
CertificateⅢ(カジュアル) $32.23~
Diploma  (フルタイム)  $27.94~
Diploma  (カジュアル)   $34.93~
 
*2023年7月時点 Fair Work Ombudsman Pay guidesより。
 
 

オーストラリアでの最低賃金(時給)は$23.23 です(2023年7月時点)。
同じ職場で働いていても、1人1人の資格の種類や経験、働く職種(担任、カジュアルなど)によってお給料が異なります。なので、求人広告にも時給がいくらとは載っていません。契約の時に分かります。カジュアルの仕事は、有給がなかったり、アルバイトで出勤が不確定な分、時給が高めに設定されています。

 

チャイルドケアの仕事は、収入面でも有利!

留学やワーホリで滞在される方の多くが、英語力や資格などの理由から、日本食レストランやホテルの清掃などの限られた職種で働いているのが実情です。こうした職種の中には、歩合給であったり、最低賃金が守られていないケースもあります。
 
留学中に、チャイルドケアセンターで働くことができることは、
 
英語力アップ → 英語環境の仕事なので、英語力がつきます。
帰国後のキャリアアップ → 海外での保育経験としてキャリアになります。
給料面 → ローカルの仕事なので時給がいいです。
 
の利点があります。
 
参考までに、
学生ビザで週24時間、1年間働いた場合。

  • チャイルドケアのカジュアルでアルバイト (時給$32.23で計算)→ 1週間 約$773 / 1年間 約$40,000

$1=95円計算で、年間 約380万円の収入
 
Diploma取得後、卒業生ビザでフルタイム38時間で1年間働いた場合。

  • チャイルドケアのフルタイムで就労 (時給$27.94で計算)→ 1週間 $1,061 / 1年間 約$55,000

$1=95円計算で、年間 約550万円の収入があります。フルタイムの場合は、有給もあり。
 

 

チャイルドケアで働くには、無犯罪証明書も必要!

チャイルドケアセンターで働くためには、各州の定める無犯罪証明書「Working With Children’s Check 」が必要です。子ども達が安全な環境で生活できるように導入されたシステムで、未成年者と関わる仕事をする人達は、取得が義務付けられています。チャイルドケアの学校で申請ができます。

 

  • 「Volunteers and Students」タイプ

ボランティアや学校の実習時に必要です。オーストラリアでの申請から受け取りまで約4週間かかります。

 

  • 「Paid Employees」タイプ

チャイルドケアの仕事をする時に必要です。申請をした時点で、働き始めることができます。

 

 

参考までに、クイーンズランド州のカードはこんな感じです。カードの色が青いので、Blue Cardと呼ばれています。「V」はボランティアや実習用で無料で作れます。「P」はお給料が発生する仕事用で$101.30(2023年7月時点)です。